長谷川穂積「亀田、試合をする必要が無かった」正論。だがそれよりも。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131204-00000027-dal-fight

 3日に行われたWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦で、IBF王者の亀田大毅(24)=亀田=が、計量失敗でWBAに王座を剥奪されたリボリオ・ソリス(31)=ベネズエラ=に1‐2の判定で敗れながら王座にとどまったIBFの不可解な決定に、元世界2階級王者の長谷川穂積が4日、公式ブログで異議を唱えた。

 長谷川は「昨日の亀田の試合見てないけど、IBFの負けてもチャンピオンのままっていうのは、それなら戦う必要ないし、そもそも勝ち負けないならスポーツでもなんでもなくなってるんじゃないかと思う」と、不審をそのまま書き込んだ。

 バンタム級で5年間世界王座に君臨し、その間10度の防衛に成功した経歴を持つ長谷川だけに、チャンピオンベルトの重みは誰よりも知っているのだろう。

 「日本ボクシングコミッションよ、正しき道に導いてくれ」とJBCによる裁定を求めた。

 3日の試合は大毅が1-2の判定でソリスに敗れたが、前日、大毅が負けた場合は両王座が空位となると公言していたIBF立会人は試合後、見解を翻し、IBFルールに基づいて大毅は王座にとどまると説明した。

 大毅をはじめとした亀田陣営は何らコメントすることなく会場を立ち去った。

長谷川穂積さんの「それじゃ試合する必要は無かった」は正しいです。

しかし、それ以前に、勝っても負けても関係ないなら、そもそも、「見る必要もない」わけですよね。
観客もテレビ桟敷の視聴者も「見る必要がなかった」。

それじゃまずいから、「試合後」のグダグダになったのでしょうが、チケット代を払った観客を馬鹿にした話ではあります。「権威を失墜させたIBFの不手際」と言われていますけど、むしろ「泥をかぶった」という表現の方が正しいのかも。

それにしても、(亀田家三男はまだましだとしても)亀田兄弟の試合のつまらなさといったら、ボクシング人気に水を差しているとしか言いようがありません。

そもそもが、長谷川穂積さんすら「昨日の亀田の試合見てないけど」と言ってしまうというのは、実は物凄い事実だと思うのですが、これを中継しているTBSは、せっかくの井岡の中継を考慮に入れても貢献度はプラマイ0なんじゃないでしょうか。

いや、自分は今はもうほぼ亀田家の試合は見ていないのでいいっちゃあいいんですけどね(笑)。日テレやテレ東のせっかくの”REAL”な貢献を台無しにしている感は否めませんよね。

あんなにつまらない試合をするのは、その精神性において「アマチュア」です。KOばかりがボクシングではありませんが、KOを最初から狙わないなら、試合前のビッグマウスは己を鼓舞するためにはいいのでしょうが、周囲には負に働くばかりです。

まあ、こんなことは言わずもがななんですが、ボクシングファンは、井岡や内山の試合を楽しみにしていることでしょう。