適菜収氏が暴いた橋下都構想の暗黒面

私は、基本的には、適菜収さんのことが好みではない――こう書くと正確ではありませんね――適菜収さんに興味が無いのです。

私の思想への入り口は、呉智英さんと西部邁さんでしたが、呉智英さんが言っていた「馬鹿」と適菜収さんが言う「バカ」は、(お二人で対談本を出してるようなので的外れかもしれませんが)ちょっとだけ違う気がするのです。

そして、哲学者ということで言うと、適菜収さんよりも小浜逸郎さんの思索の方法に(異論も多々ありながらも)共感することが多いのです。

今、「多いのです」と書いてしまいましたが、私は、基本的に、適菜収さんの文章を『週刊文春』の「今週のバカ」も含めて読んでいないので、これも正確ではないですね。結局、冒頭に書いたように、「興味がない」のです。

しかし、橋下徹市長の推し進める、いわゆる「大阪都構想」に関する適菜収さんの接し方には、共感を覚えます。

前述の小浜逸郎さんも異を唱えているように、橋下市長の「大阪都構想」には、キケンな香りがぷんぷんです。

その意味で、過去のエントリでも何回か触れたように、私は、この件に関して、完全に藤井聡さんや適菜収さんや小浜逸郎さんを支持します。

そして、適菜収さんのこの文章に関して言えば最高に面白いです(笑)。

橋下徹大阪都構想」の大嘘

http://www.gruri.jp/article/2015/04230900/

新潮45』が、近くの書店でもアマゾンでも売り切れているのであきらめていたのですが、ここで全文を読むことができました。

いやはや、まさに「都構想」のプロパガンダの「暗黒面」を垣間見てしまった思いです。

大阪市民の方々には、いわゆる「大阪都構想」に賛成するにせよ反対するにせよ、とりあえず投票前に上記文章と藤井聡京大教授の

大阪都構想が日本を破壊する  (文春新書 1020)

大阪都構想が日本を破壊する (文春新書 1020)

を一読してから判断を下すことをおすすめいたします。

いや、個人的には「反対」をおすすめしますけれども(笑)。