大阪維新、予想通りの結果に。日本沈没の始まりです。

大阪維新が2勝=都構想再挑戦へ―橋下新党に勢い・ダブル選

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151122-00000124-jij-pol

 任期満了に伴う大阪府知事大阪市長のダブル選が22日投開票され、知事選は地域政党大阪維新の会」(代表・橋下徹大阪市長)公認で現職の松井一郎氏(51)が再選、市長選は同会公認の新人で前衆院議員の吉村洋文氏(40)が初当選を確実にした。
 大阪維新は、5月の住民投票で否決された「大阪都構想」に再挑戦する。(後略)

 まあ、事前調査で予想されていた通りの結果になりましたね。残念ですが、賛否問わず多くの人にとって予想通りの結果になりました。

 5月のエントリで、私は以下のように書きました。

とりあえず藤井聡さんの頑張りでめでたく大阪都構想潰える、しかし

http://d.hatena.ne.jp/manji_ex001/20150518/1431950742

(前略)
例えば、10年後。

人たらし的な「爽やかな政界引退をすっぱり」していた橋下徹さんが、澎湃と世論が巻き起こりカリスマ性を再びまとい、再び「都構想」を掘り返して選挙に打って出れば、「このままいけば」世代が変わって、「賛成多数」になるだろう、ということが言えてしまうということです。

そうでなくとも、政治的によくないことが大阪で起きる度に「橋下さんがいれば」「大阪都構想が実現していれば」と言われ続けることは目に見えています。

その意味でも、藤井さんの「大大阪構想」が正しいのかどうかは私には不分明ですが、大阪府大阪市において、今後長期にわたって「善政」が行われなければならないだろう、と言えるでしょう。

ぶっちゃければ、私は、一般論として、「多数決の民意の正しさ」など信じてはいないので……(後略)


橋下さんが普通に一旦は完全に政治から手を引くと思い込んでいたので「10年後」などと寝ぼけたことを書いてしまいましたが、まだまだまだまだ甘かった(苦笑)。

ただ、「私は、一般論として、『多数決の民意の正しさ』など信じてはいないので……」というのは、ある意味、今回も的中したということになります。かえすがえすも残念なことですが。

ずっと前のエントリで、「それにしても、どのみち、解散総選挙で、『みんなの党』とともに、大幅に議席を増やすのでしょうね」云々と書きましたが、その「みんなの党」は霧散しました。めでたいことですが、しかし、「霧」もまた本来の「水」に戻るわけで、「新自由主義勢力」は、今後も日本で、勢力を拡大しそうです。いや、間違い無く「拡大する」でしょう。

カナダでは違うベクトルが勝利したとのことですが、それが果たして日本にまで伝播するのはいつの日か……。そもそも、そんな日が来るのでしょうか。

私の生きているうちならいいのですが……。

とりあえず、「実験場」として、日本なり大阪なりに「新自由主義」がもたらす害悪が実際に起こってから、皆がはっと「間違い」に気付かされ……ということになるのでしょうか? 「小泉改革」の総括も未だまともに出来ていないので、それもかなり怪しいものですよね。

とりあえず、関東の片隅から、これからの「沈没」を体感していくことになりそうです。
大阪維新」の「勝利」は、その「端緒」に過ぎません。