藤井聡さんvs橋下市長、「ミナミ」のイメージについて
はてさて、藤井聡さんvs橋下さんの間の揉め事、最初は、藤井さんの大阪都構想に関する論文から発したものだったはずが、3日に藤井さんが、第二弾の反論論文(http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/02/03/fujii-129/)を発表したあたりから、それに対する橋下さんの再反論が始まるかと思いきや、やおら脱線し始め、かなり前の藤井さんの動画での橋下さん評の表現ばかりが独り歩きしています。というか、橋下さんがそこにフォーカスを定められました(笑)。
ところで、私は、東野幸治さんがどう仰ろうとも、藤井さんと橋下さんの公開討論には反対です。あくまで口頭での、ということですが。
というのも、橋下さんが、過去に、
交渉の途中で自分の発言の不当性や矛盾に気づくことがたまにある。運悪く相手に気づかれてしまったら仕方がない。このとき私が多く使うテクニックがある。相手に無益で感情的な論争をわざと吹っかけるのだ。散々話し合いを荒らしまくって最後に決めゼリフに持っていく。「こんな無益なもうやめましょうよ。こんなことやってても先に進みませんから」自分が悪いのにこうやって終わらせてしまうのである。これは有効だと思う。
ということを、『最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術―かけひきで絶対負けない実戦テクニック72』という著書で語っているからです。
これに、例の、同じく橋下さんの著書である『まっとう勝負』における記述
政治家を志すっちゅうのは、権力欲、名誉欲の最高峰だよ。自分の権力欲、名誉欲を満たすための手段として、嫌々国民のため、お国のために奉仕しなきゃならないわけだよ。別に政治家を志す動機が、権力欲や名誉欲でもいいじゃないか！嘘をつけない奴は、政治家と弁護士にはなれないよ！うそつきは、政治家と弁護士の始まりなの！
と合わせて考えれば、
淡々と両者の論文の交換で議論を深めた方が「よりよい」だろう、という結論になります。
これを単なる「口喧嘩」に持っていっては、実りは無いのです。
適菜収さんの直近のツイートを眺めていてもそう感じます。
https://twitter.com/tekina_osamu
さて、藤井さんの動画での発言で物議を醸していることに付随して「ミナミ」のことなのですが、残念ながら関西に住んだことのない私には「実情」及び「現状」は分かりません。
ただ、プロレスファンから格闘技ファンになった私には、「ミナミ」に対する原風景ならぬ原イメージがあります(笑)。
大阪で不良で鳴らし喧嘩三昧だったと言われている前田日明及びシーザー武志の昔の発言などからです。
ちなみに、前田日明は有名だからご存知の方が多いでしょうが、シーザー武志さんというのは、キックボクシングに投げ技と立ち関節を加えた「シュートボクシング」という格闘技を創始した人物で、本名を聞けば、前田日明ですら、「あの……！」とびっくりするほどの伝説の不良だった方です。
その二人のインタビューも収録された、ゲージツ家・篠原勝之さんの著書『ケンカ道』というのがあります。
（前略）
――（篠原）保護観察っていえば、ＵＷＦの前田君も保護観察だったよな。プロレスとかキックは、どうも保護観察のがれの駆け込み寺になってるらしい(笑)。保護観察がつかなきゃならなくなった事件というのは、何だったんだよ？シーザー：（中略）大阪のＭ学園という、手のつけられない札つきがいっぱいいるところで。入学願書を出しに行く日に、ヤッパやチェーンを持ってくるような奴がごろごろいるんです。完全に勘違いしてるんですよね(笑)。
全部が全部ワルばっかじゃなかったんですけど、中学時代、学校でナンバーワンといわれた奴らが集まっていて、みんなほかの高校をやっつけて名前を売り出そうとして大変なんですよ。（中略）
高一の遠足の帰りに、ワル同士が集まって、大阪梅田の阪急三番街という地下のショッピング街に寄ったんです。「オレもこのあたりで、名前を売らなきゃいけない」なんて思ってましたから、何人かぶっ飛ばして歩いたんです。それで結局、ここには弱いのしかいなかったんで、今度はミナミの天王寺のほうへ行ったんですよね。――またミナミ(笑)。前田君もミナミで暴れてたって言ってた。どうも大阪の権太（注：不良）はミナミへ行きたがるらしい。これは乱暴の南下運動だ(笑)。
（後略）
ミナミにお住まいの方々、どうか怒らないでください。ともかく私の中の「イメージとしてのミナミ」は、ここに帰結してしまうのです(笑)。
前田日明やシーザーが暴れていた街……なんだかゴジラが壊していた東京タワーみたいで格好いいです(笑)。
関西在住の方にとっての「ミナミ」って、今はどんなイメージなんでしょうね。もう昔のような権太はいなくなってしまったのでしょうか。
当方も話が脱線してきたのでこの辺で(苦笑)。
