RIZIN、榊原氏とバンナと高阪と桜庭と青木と……

まず、把瑠都戦を放棄したと「言われている」バンナ。

榊原氏は法的措置も考えているそうな。はて、榊原氏と法的措置、どっかで聞いたことのあるワードの組み合わせだなあ、と誰もが思うでしょう。

そして、多分、法的措置は取らないだろうな、とこれも誰もが思っていることでしょう(笑)。

高阪剛、ここにあり!

まず、高阪は、試合解説をすると、キワの攻防なりなんなり、あれだけ技術的に詳細な説明をしてくれるのに、自分が試合をするとなると、そういうクレバーである意味「青木真也的」な闘いをしないのは何故だろう? というのはあるにせよ、言えるのは、「あっぱれ!」その一語に尽きます。「RIZIN」運営陣のことを完全に舐めているとしか思えない(そしてそう思われても仕方のない側面もRIZIN上層部に確かに確かにある)トンプソンとの体重差があれだけあって、ああいう勝ち方ができるのだから、桜庭と違って、高阪のコンディションは確かにいいのでしょう。他にあのくらいのトシで、あのくらいのコンディションを維持しているのは田村くらいでしょうか。そういえば、金泰泳さんは今どうしているのだろう? ……とつらつらと思いを巡らせてしまったほど、高阪は、オールドファンに良い夢を見せてくれました。

石井慧は……

もう、本人もそうでしょうが、周りも見ていた観客も、絶望的な気分になったでしょう、これは。
あれだけ練習して、柔道ゴールドメダリストで……それでアレでしたから。
かつてミノワマンに、ポジショニングの優位性だけで判定勝ちしたことがありますが、これは相性の問題で、ミノワマンの方がまだ期待が持てるという……これは自分だけでしょうか?

若い選手たちのトーナメントは……

最先端に近いグレードの試合を見せてくれましたね。UFCも感情移入できる煽りVを作ってくれればいいのに、多少嘘交えても良いから(笑)←嘘

桜庭和志青木真也

かつてスパーしたときに、桜庭が青木を3度極めた……こういう事実は事実として、桜庭に夢を見た人はそれでも少なかったでしょうね、自分も含めて。
なにしろ、桜庭は、もうHERO'Sの時点で躯(膝の状態や打たれ弱くなっていることも含めて)がぶっ壊れていたのですから。
そして、そのことは青木も重々承知だった。
青木はプロの仕事をした。冷徹に。言動に腹が立つことはあるけれども、グラウンド技術的にはもう芸術的としか言い様のないものを見せてくれる。これで更に上には上がいるんだから、世界って恐ろしい。
まあ、自演乙に膝でKOされて、解説の魔裟斗に「ざまーみろ」と言われ、といった昔もありますが……。
とにかく、入場はシビれた。青木が「BAKAサバイバー」で入場して、そして、桜庭の「SPEED TK.REMIX」ですからね。最高でした。そして、試合はそこでもう終わってました。
減量したとは言え、桜庭の脚の細いこと、細いこと。毎度の膝のテーピングの痛々しさも増してしまうというもの……。「膝の関節が外れてしまうので正座をすることも出来ない」……あれから何年経ったのだろう……。
まあ色々な感情が交錯する切ない試合でした。ヒクソン、何を言うだろう。

青木については、かつての昔のエントリで苦言を呈したことがありました。

青木真也−シャリオン。DH制無き投手同士の打撃戦

http://d.hatena.ne.jp/manji_ex001/20090724/1248458368

2009年ですよ……。あれから青木もちょっとだけ丸くなり、ちょっとだけオトナになったようです。今回は、かつて苦言を呈した青木ではありませんでした。でも、逆に思っちゃったのは、もう少しグラップリングが見たかったかな、と(苦笑)。

以上、徒然に。