そこだけちょっと違うと思う。北岡悟さん。

青木真也問題については、自分も早い段階で既に書きました。青木選手のことも決して嫌いじゃないです。以後、ちょっと以前とは違う考えも持つに至ってますが、それはともかく、ゴング格闘技」2010年3月号(読みどころ満載・買うべし)での、北岡悟さんのインタビューにちょっと違和感がありました。

(前略)
――この件に関しては、同じプロの選手のブログでもいろいろと批判的な見方が目立ちました。
北岡 それもどうかと思ってますけどね。直に喋れる関係の人でも、ブログで講釈をたれているんで、気持ち悪いですよ。これは本当に思いますよ。別に青木と喋れない関係じゃないだろうと。それならば直に言ってやってくれよと僕は思いますね。
――中でも、阿部裕幸選手、田村彰敏選手などが痛烈に批判しています。
北岡 他にもいっぱい書いている人いますよね? とにかく直に言ってやってほしいと思います。ブログで講釈をたれているのは、ただの人気集めだと思われても仕方ないんじゃないですか?
(後略)


北岡さんの他の発言には同意するところ大だし、なにも青木選手を貶しまくれと言いたいわけでもないのですが、それは違うでしょう。

ブログで青木選手の行為を批判した選手、不快感を示した選手は、何も青木選手にそれを言いたくてブログに書いたわけではないのです。

あの場面をたまたま見た一般のテレビ桟敷の視聴者、観客、総合格闘技ファンに向かって、「自分は断固青木選手の行為を肯定しない」「あのような真似はしない」「自分はそうじゃない」「総合全体がそういうわけでは決してない」と、「表明」しているのです。

総合格闘技、MMAというものを、ひいては自分の誇りを守ろうとしての「決意表明」なのです。
そこを理解せず「講釈をたれている」「人気集め」はちょっとひどいんじゃないかなあ、と感じた次第です。