北野武、高評価の「アキレスと亀」ヴェネチアへ

たけし、宮崎、押井がヴェネチア・コンペでそろい踏み

 第65回ヴェネチア国際映画祭(8月27日〜9月6日)のコンペティション部門に、北野武ビートたけし)監督の『アキレスと亀』、宮崎駿監督の『崖の上のポニョ』、押井守監督の『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』の3作品が選出された。世界3大映画祭のコンペ部門に日本映画が3作同時に出品されるのは、2001年のカンヌ以来の快挙だ。

ヴェネチア・コンペに出品される日本映画の場面写真

 世界で最も歴史のある映画祭で、まさに日本のビッグ3がそろい踏み。水の都を舞台に、ジョナサン・デミ監督の新作“Rachel Getting Married”、ブノワ・マジメル主演で石橋凌も出演しているフランス映画“Inju”(バーベット・シュローダー監督)などと金獅子賞(グランプリ)を競う。

 たけしは、97年『HANA-BI』で金獅子賞を受賞し“世界のキタノ”としての地位を確立。03年には『座頭市』で監督賞を獲得、昨年は新設された「監督・ばんざい!」賞の初代受賞者になるなど、ヴェネチアでの実績は十分だ。

 『アキレスと亀』は、売れないながらも夢を追い続ける画家と、それを支える妻との無償の愛を描いた新境地。今回が5度目のコンペ参加となり、「今度の作品は、自分でもけっこう気に入っているし、試写を見た人の反応もすごくいいので、ヨーロッパの人たちの反応が楽しみ。なんたって、主人公の名前が真知寿(マチス)だし、作品に出てくる絵はみんな自分で描いたんだけど、才能のない画家という設定の主人公がヨーロッパのアーティストをまねて描いた絵も出てくる。向こうはそういう画家の本場だからね。どんなふうに受け止めてくれるか、とても興味があるよ」と期待を寄せている。
(後略)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080729-00000010-vari-ent

 北野武さんの「アキレスと亀」、試写会を見た人の文章などを読むと、ほとんど軒並み「高評価」です。
 「最高傑作」と評する人も幾人かいるほど。
 前二作が、アートに走って一般受けがまったくしないアレだったので(笑)、気をもんでいましたが、今度は逆に期待が高まる方向で気になっています。
 映画評論家・町山智浩さんの「アキレスと亀」評とおまけで「崖の上のポニョ」評(?)が、TBSラジオで放送されたmp3で聴けると聞き、僕も聴かせていただきました。ここです。

 ……と思ったら、町山智浩さん、はてなにブログ持っておられました(恥)。TomoMachiさんです。

※追記:町山さんのmp3のリンクが切れているようです。簡単に書くと、「崖の上のポニョ」酷評、「アキレスと亀」については、たけしさんと偶然会うことになって、前2作と同様の出来だったらどうしようと思っていたところ、非常に良い出来で、とても面白かったので良かった、とのことでした。