フジ『バイキング』夫婦別姓賛成論に異論。坂上忍さんと宮迫博之さんに伝えたいこと

フジテレビのバラエティ番組、『バイキング』の1コーナーで、「夫婦別姓是か非か」というのが本日、放送されていました。反対派の意見は、(頼りない)佐藤ゆかり議員の話がちょっとだけ放送されただけで、福島瑞穂議員が出ずっぱりで、ほぼ「賛成」へ仕向けるつくりになっていて、案の定、司会の坂上忍さんや雨上がり決死隊宮迫博之さんらは、「賛成」。

坂上さんは、「これは選択できるって話なんだから、そもそも反対する理由がないよね? 反対の人は同姓にすればいいんだから」「これに反対するっていうのはどうなんですかね」といった発言をされていました。

わかりますよ? あのつくりでは、反対論に傾く方が難しいです。

しかし、前回のエントリ

あり得ない「夫婦別姓」論の動機

http://d.hatena.ne.jp/manji_ex001/20150220/1424436125

でも触れたとおりで、考えてもみて欲しいのは、「通称名使用を許していない企業が○○パーセントにものぼりました!」などというVTRを作る前に、「じゃあ、通称名が普通に使える法整備を急げば済む話ですね」とテロップのひとつもいれて欲しかったということです。

夫婦別姓化された社会では、同姓を選んでいる家庭もひとしくその社会の影響を受けるということです。

そして、田嶋陽子女史がかつて白状した通り、「夫婦別姓論者」の先頭付近を走っている面子の中には、将来の「結婚制度撤廃」を見据えた上で、「その道程へのとりあえずの第一段階としての夫婦別姓」を言っている人たちが確実にいる、ということです。

まあ、しかし、こういう風に、「やわらかーいバラエティ番組」などから、「空気」が醸成され、「世論」なるものが形成されていくんだな、と改めて感じた次第です。