富士山世界遺産登録はめでたいことなのか?
富士山の世界文化遺産への登録が決まりました。
きっとそれは基本的にはいいことなのでしょう。
しかし、テレビの街頭インタビューでも識者のコメントも「これで観光客が増えて」云々という「金勘定」の話ばかりで、それで喜んでいる声ばかりが聞こえてきます。確かにそれも大事な一側面ではありますが……。
ビートたけしさんが、「世界遺産なんてモンドセレクションとほとんど変わらない」と生放送でコメントして物議を醸したらしいですが、確かに、世界遺産認定は「めでたいこと」ばかりではないようです。
同じく1993年に世界遺産となった白神山地については、色々と問題が持ち上がりました。
以下の著作が参考になります。
是非、ご一読を。
『白神山地 ブナ原生林は誰のものか』根深誠
- 作者: 根深誠
- 出版社/メーカー: つり人社
- 発売日: 2001/10
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「自然保護の名のもとに、その破壊者の代表者たる所轄営林局が立入り禁止を打ち出した。
が、一方で世界遺産周辺では伐採を進行させている…。白神山地を遊び場に育った著者が描く、
世界遺産・白神山地の真実。」
『白神山地 立入禁止で得するのは誰だ』根深誠
- 作者: 根深誠
- 出版社/メーカー: つり人社
- 発売日: 2001/10
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「世界遺産の持つブランド性は観光資源の目玉として使われ、山は強欲者に取り囲まれた。
そこに脈々と流れるのは、自然に対する倫理を欠いた拝金思想である…。
白神山地を遊び場に育った著者が描く、世界遺産・白神山地の真実。」