橋下市長の「じゃんけん」発言に彼の思想の軽さを見た。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121126-00000037-mai-pol

<橋下氏じゃんけん発言>競合区の有権者ら「茶番」憤る

 日本維新の会橋下徹代表代行(大阪市長)が、みんなの党渡辺喜美代表に「選挙区調整はじゃんけんで決めてもいい」と合流要請した発言が、波紋を広げている。両党は、自民や民主に対抗する「第三極」として選挙協力を進めるが、25日現在、22選挙区で候補者が競合している。競合区の立候補予定者や有権者からは「じゃんけんなんてバカにしている」という批判も出ている。

みんなの党

 「あまりにも乱暴な話だ。気持ちのいい話ではない」。6選挙区で両党が競合する神奈川県。みんなの党から神奈川10区に出馬予定の久米英一郎氏(47)は不快感をあらわにした。「選挙に向けて1年4カ月活動してきた。昨日今日ぽっと出てきた維新の候補者に取って代わられたらおかしい」と納得いかない様子だ。

 東京都では7選挙区で両党がぶつかる。東京6区から出馬予定の落合貴之氏(33)は「有権者は高いレベルの候補者を求める。じゃんけんで決めるなんてあり得ない」と一蹴する。宮城2区から出馬予定の菊地文博氏(52)も「国民をバカにしている。冗談が過ぎる」と憤る。宮城県では2選挙区で競合。菊地氏は一本化調整には理解を示すものの、「政策がぶれてしまえば、何のための第三極か。右往左往して離散した民主党と一緒で、『いつか来た道』だ」と批判した。(後略)

週刊朝日」も罪なことをしてくれたものです。なにしろおかげで、橋下徹さんを批判的に論じる人が最悪な差別主義者と混同される恐れが生まれたのですから。

石原慎太郎さんも罪なことをしてくれたものです。なにしろ「大異」を捨てて「維新の会」支持率再浮揚のきっかけを作ってしまったのですから。

そんな中で奮闘している藤井聡さんたちには頭が下がります。「賢者を聴く」さん経由で拝見させていただいています。

それにしても、今回の橋下さんの「じゃんけんで決めたらいい」発言、怒った方がいいです。

候補者は、自分が掃いて捨てるような馬の骨だと自覚しているのでなければ怒った方がいいです。「あなたの個性・人品骨柄などどうでもいい」と言われているようなものなのですから。

そして、有権者も怒った方がいいです。

維新の会は、国際関係においては、グローバリゼーションを推し進めて、「国柄」という大事なものをローラーにかけて「無味無臭」なものにしようとしていますが、「じゃんけん」発言で判ったように、地際関係においても、「地方主権」などと「維新八策」で謳っているにも関わらず、実は、全国の「地方色」「地域性」などはどうでもいい、と言い放ったも同然なのですから。

もしもそれらを大事に思っているのであれば、「じゃんけん」発言などとてもできないはずです。

はてさて、橋下さんご本人は、全く反省しておられないようですが。

【追記】コメントをされたのですが、スパムコメント以外でおそらく初めて拒否します。「維新の会が唯一、バカバカしい発言をしていない政党」なんだそうです、はい。それで「じゃんけん」発言は心意気だということもわからんのかと罵倒されたのですが、上のソースリンクぐらい読みましょう。橋下氏本人がそういうことを言っているのを承知で書いたんですけどね。「維新の会が唯一」とおっしゃる方との語り合いは無意味だと思いますので、このへんで。