ラップとヒップホップとが違う音楽であるとは知らなかった。
とは言っても、ググると、ちゃんとヒットすることなのだけれども、その回答を読むと、
「ヒップホップ」というカルチャーの中に「ラップ」という音楽が含まれる。
といった見解が一般的な答えなようなのですが、本場アメリカのベストセラー・ハードボイルド作家、マイクル・コナリーによると、それとは少々異なる認識の描写があります。
- 作者: マイクル・コナリー,古沢嘉通
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/06/12
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近づいていくと、タウンカーの閉ざされた窓越しに、ヒップホップのサウンドが聞こえた。だが、わたしがドアの取っ手に手を伸ばすとすぐ、アールは音楽を切った。わたしは後部座席に体を滑りこませると、ヴァンナイスへ向かうよう、伝えた。
「いま聴いていたのはだれだい?」わたしはアールに訊ねた。
「えーっと、その、スリー6マフィアさ」
「南部ヒップホップ(ルビ:ダーティ・サウス)?」
「そのとおり」
ここ何年かで、ラップとヒップホップにおける微妙な違い、地域性やその他の相違を知るようになっていた。
……ヒップホップに「南部」や「北部」があることも知りませんでした。
では、日本語で行われている国産ヒップホップ、或いはラップも、それらの違いをきちんと踏まえた上で、それらの影響を正しく受け、日本語に生かしているのでしょうか?
……それだけなんですが、ちょっとびっくりしましたね。