TVタックルでの三宅さん松原仁さんらの暴論。

テレビ朝日ビートたけしのTVタックル」で、再び、TPP問題を扱っていました。
中野剛志さんの再びのVTR出演と、テレビ討論には向いていないけれどもTPPについての知識を持っている三橋貴明さんの出演で、わりと締まった番組内容だったと思います。

推進派の松原仁さんが、三橋貴明さんに論破されて反論できず絶句してしまった場面が印象的でした。

この中で、ISD条項(実態のほんの一端ではありましたが)のデメリットや医療サービスの悪化懸念について触れられました。

が、最初、推進派の石川和男さんは、ISD条項について「発展途上国に対して、ISD条項が有効だから入れた方がいい」と例によってお決まりの発言をしていたのですが、デメリットがいくつも具体例を伴って説明されると、三宅久之さんや(新自由主義の権化である)「みんなの党」の柿沢未途議員らと一緒になって、「なら交渉でつっぱねればいいだけの話」などと言い出して、結局どっちなの? 状態。

医療に関しても、最初、三宅さんは、「これまで日本は外圧でしか変われなかったんだから仕方がない」などと、中野剛志さんの言葉を借りれば「保守派で言えば『独立国家』としてみっともないことを、サヨクで言えば『民主主義国家』としてみっともないこと」を言っていて、大竹まことさんに「それ、TPPと関係ないじゃん」とツッコまれていましたが、これもデメリットを挙げられると「だから、交渉でつっぱねればいいんですよ、そんなもの」といったようなことをおっしゃる。

えーと、「外圧でしか変われない」ような日本が、タフネゴシエートで「つっぱねることができる」というのは、どんな理屈で?

しかも、本当にそんな交渉する余地与えられるんですか?

途中下車?
今ここに至っては、そんな外交コストを払う覚悟が果たして日本政府にあるのかどうか…………ありませんよね(笑)。

まあ、でも、なかなか他の民放キー局では扱わないような問題を採り上げてくれた番組だったので、なかなか面白かったです。またやってください。

本当は、「朝まで生テレビ」で、中野剛志さん、東谷暁さん、関岡英之さん、榊原英資さん、三橋貴明さんの面子を揃えて議論すればいいんでしょうけど、田原総一朗さんがどっぷりTPP賛成派なんですよね。しかも「農業対製造業」という図式しか頭に描いていないタイプの賛成派。

以前、呉智英さんが無双した「死刑廃止論議」の回の「朝生」なんかは実験的に田原さんではない司会者だったから、呉智英さんも大暴れできたんですけどね。呉智英さん自身、自身のベストに選ぶほどの大暴れぶりでした。

誰か、他の司会者で、やってくれませんかね。「朝生」で。

あ、いや、池田信夫さんはいらないです(苦笑)。