まだ続いているのか、小林よしのり氏vsチャンネル桜&新田均氏

新田均小林よしのり氏の女系論を検証する Part3[桜H22/5/20]

4月15日放送の討論番組以来、「女系論」の数々の矛盾を指摘されてこられた氏に、『ゴー宣道場チャンネル』や『SAPIO(5/26号)』誌上などにて展開されている小林氏の主張について、その論旨の破綻ぶりについて検証していただきます。

新田均のコラムブログ

 勝ったように見せかけられるなら、どんな物言いでもするという姿勢の人を相手に、品格と作法をまもり、考えることや語ることについての認識を深め、新たな地平が開かれる方向に論戦を向けていくには、高い精神性と巧みな技術が必要です。困難だとは思いますが、新たな挑戦として取り組んでみたいと思います。ただし、それは、変幻自在の作戦を封印する、という意味ではありません。
 なお、この戦いは、これまでの彼の功績を否定することを意図したものではないことを申し添えておきます。
今後私が展開する議論は、皇統維持・皇位継承問題に立ち入ることで歪んでしまって以後の彼に対する批判であると御理解下さい。


私個人は、前にも書いたように、http://d.hatena.ne.jp/manji_ex001/20100221

自分の考え方は、小林よしのり氏の言論から遠く離れてしまったし、水島総氏の思想ともかけ離れている(天皇問題についてはむしろ小林氏寄りで女系容認派)けれども、水島氏のこの怒りは腑に落ちるところがあります。

議論は議論として、意見の相違は相違として、「対話」を重んじるっていうスタイルの論争ができない人なんだよなあ、という思いがあります。

対話が終われば、遺恨忘れてノーサイド、というのができない方だと思うんですね。

というスタンスなので、それほど注視している論争ではないのですが、完全に新田均氏有利に論戦が進んでいると見受けました。

それは、女系容認が間違っていて、男系派が正しいから、というより、ひとえに、小林よしのりさんの説明抜きの言論のブレ・矛盾・転向がゆえ、だと思います。

漫画家としては許容されるけれども、知識人としては許容されない。

やはり、現在の自分(小林さん)が、過去の自分(小林さん)と同じことを主張している人を、これでもかこれでもかと罵倒する、というのはちょっと無理がありすぎるように思います。

かつて、まだ年若い中島岳志氏のことを罵倒されていましたが、小林よしのりさん自身が中島氏と同じ年齢だったとき、果たしてどういう思想をお持ちだったのか、それは、旧「ゴーマニズム宣言」、序盤の「新ゴーマニズム宣言」を読み返せばわかることで、まあ、そういうことなんだと感じますね。