親米・親中、二者択一の無意味

今日買った本

チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光

 「チーム……」は、
天使と罪の街(上) (講談社文庫)
獣たちの庭園 (文春文庫)
12番目のカード
 →の上に楽しみに積んでおくことに。マイクル・コナリージェフリー・ディーヴァーも優れた作家だけれども、海堂氏の著書も評価が高く、読むのが実に楽しみだ。
 「アメリカの日本改造計画」には、西部邁氏、佐伯啓思氏、東谷暁氏も登場している。
 書名だけを見て「ああ、左寄りの非現実的反米論か……」と思った人にも、寄稿者を見て、「ああ、右翼の本か……」と思った人にも、どちらにもお勧めしたい本だ。
 前者の人は、保守=親米だと思っている人だろう。後者の人は、反米は自分達の専売特許だと思っている人だろう。いずれも大間違いである。
 本書はいずれでも無い立場の「論壇タブー」に斬り込んでいる「論壇マイノリティー」たちの書である。
 そうした人たちの論理、ロゴスが、おおまかではあるが、俯瞰的に眺められる非常にわかりやすい本となっている。
 最近では、田中康夫氏などもこの寄稿者たちと論が一致することが多くなっているようだが、おそらく、売れないだろう。おそらく、黙殺されるだろう。
 しかし、売れて欲しい本であり、耳目を集めて欲しい本である。