何の意味が? 脱原発依存、首相「私個人の考え」

脱原発依存「私個人の考え」と菅首相=閣僚、唐突表明に懸念も

時事通信 7月15日(金)11時58分配信
 菅直人首相は15日午前の閣僚懇談会で自らが表明した「脱原発依存」について、「私個人の考えだ」と説明した。複数の閣僚が明らかにした。この後の各閣僚の記者会見では、首相に理解を示す声が出る一方、関係閣僚と調整せず、唐突にエネルギー政策を転換する方針を示したことへの批判的な意見も出た。
 中野寛成国家公安委員長は「脱原発依存」について、「閣僚はその話を聞いたことがない」と首相に閣僚懇で説明を求めたことを明らかにした。その上で、「閣議で決定した見解を述べたのではなく、首相の決意を述べたものだと受け止めた」とし、政府方針ではないとの認識を強調した。
 野田佳彦財務相も「個人の考えとして示したということだ」と指摘し、「自然エネルギー普及などの方向性はどなたも共有しているが、エネルギー政策全体は短兵急にする話ではない」との見解を表明。与謝野馨経済財政担当相は「日本の電力多消費分野は競争力を失い、海外に生産拠点を移そうとする」と懸念を示した。
 一方、北沢俊美防衛相は「首相が国民の将来について自らの思いを述べるのは当然だ。原発推進派が政治のテクニックの中で『調整不足だ』と切り替えていくのは間違っている」と首相を擁護。江田五月法相も「国民に問題提起した。方向性は正しい」と首相に理解を示した。 

はてさて、「脱原発」というのは、少なくとも、「今すぐ全ての原発廃炉にしろ」などという一部の過激な主張を除けば、非常に長期にわたるイシューのはずですが、日本ではとりわけころころ変わる一首相の、誰と議論したわけでもない、合意したわけでもない「個人的な考え」を発言することに果たしてどれほどの実効性があるのでしょう。

全く意味がわかりません。

与党の方針として決めた、とかならまだわかるのです。
しかし、そうではありません。
こんなに重要な問題を個人の中で勝手に決めて、大々的に発表する、この倒錯した言動には首を傾げるばかりです。

っていうか、いいのですか?(笑)

本当に、ただただ「歴史に名を残したい」のでしょうね。