「コンクリートから人へ」は出鱈目であり間違いだった!

民主党だけに留まらない主要メディアがここ何年も大連呼している「コンクリートから人へ」が、観念的には薄々と気付いていたし踏まえていたはものの、全くの出鱈目であり、間違いであり、ミスリードであったことを、具体的に、身に迫って感じることができました。

それは、2011年2月5日(土)放送のTOKYO MXテレビ「西部邁ゼミナール」の「交通インフラこそ国力の要石」]を見たからです。

またその中で論を展開されていた、京都大学の教授である土木計画学の専門家・藤井聡さんに興味を持ち、早速「公共事業が日本を救う」という著書を読んでみました。

公共事業が日本を救う (文春新書)

公共事業が日本を救う (文春新書)

なるほど。なるほど。そこには、ほとんどの大マスコミが馳せ参じている「公共事業不要論」「公共事業無駄論」が、「真っ赤なウソ」「詐術といってもいいミスリード」であったことが実に具体的に書かれていました。

「日本は道路が多すぎるのだからこれ以上道路は必要ない」という出鱈目を始め、先進国が人類史上初めて迎えたモータリゼーションの末の道路や橋などの老朽化が、第一回目の更新時期を既に迎えていることから、むしろ公共事業が「今」必要とされていること。更に、アメリカでは、既にその問題が起こっていたこと。日本の工事費が高いとは言えないことetc.etc.

デフレが止まらない現在の日本にこそ、今こそ、「公共事業」が必要とされているのだ、ということです。

これらの論に賛成するにしろ、反対するにしろ、まずは、本書をベースに議論が始められるべきでしょう。

必読です。

それにしても、関東に身を置く身ながら、京都大学には、佐伯啓思さんといい、中野剛志さんといい、「人材」がいるなあと感心します……3人だけだったりして(笑)。