TPP交渉参加見送り−ぬか喜びするべからず。
http://www.asahi.com/politics/update/0419/TKY201204180874.html
野田佳彦首相は環太平洋経済連携協定(TPP)をめぐり、30日の日米首脳会談で交渉参加を正式表明することを見送る方針を固めた。米国との事前協議が難航していることに加え、民主党内に根強い反対論があるため。
複数の政府関係者が18日、明らかにした。
首相は昨年11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議で「交渉参加に向けて関係国との協議に入る」と表明。今月29日からの訪米で、交渉参加の表明を目指してきた。だが、TPP反対派は消費増税法案の反対派と重なる。閣内でも鹿野道彦農林水産相が「まだ言及するところまで来ていない」と時期尚早との考えを示すなど、慎重論がある。参院で閣僚2人に対する問責決議案が可決される見通しであることから、訪米前や訪米時に正式な参加表明すれば、政権基盤が揺らぎかねないと判断した。
首相は18日の参院予算委員会でも「外交交渉なので政府の判断はあるが、国民の理解が進んでいない中で何でもかんでも進めることではない」と述べた。
ネットでは、反対派の「やったー!」「よかった」「ようやく民主党がまともな判断をしてくれた〜」との声が多く見受けられますが、まだ喜ぶには早いかもしれません。
自分も、もちろんTPP反対派ですが、民主党自体、まだふらついている上に、自民党も一応TPP参加反対としていますが内部には賛成派も多いこと、そして、解散総選挙後に間違いなく大きく大きく議席を伸ばすであろう、みんなの党や大阪維新の会が、TPP参加の旗色を鮮明にしているからです。
デフレが長く続く今、ゴリゴリの新自由主義であるみんなの党や大阪維新の会が、これだけ世論の支持を受けているのは、大変ヤバいことだと思っています。